虫のたくさんの足がせわしなく動く様子に嫌悪感を抱く人も少なくない…とは思いますが、機械部品で再現されたムカデ風の動きをこのメカモで観察するとなかなか面白いです。一本の足の動きに注目すると、単純な動きしかしていないのですが、片側16本の足が連動して一斉に動くところを眺めると、ウェーブのような、複雑としか言いようのない動きになっているあたりが何回見ても不思議です。 また2個のモーターが左右の足を別々に動かしているので、操作に慣れると前進・後退・左右旋回がリモコン戦車のように自由に行えて、完成後もたっぷり楽しめます。
ただ一つ、リモコン部が進行方向を指示する1本レバーによる操作ではなく、左右のモーターに前進・逆進を支持する2つのスイッチによる操作系だったら、メカのしくみにより親しむ事が出来たのにと、この点だけが残念です。こうなった事情も良くわかるのですが、何とかしてほしかった所です。 この動きが一つのモーターでムカデの足を動かすのはたった1つのモーターの力。流れるような動きは今の子どもにも十分に衝撃を与えるはず。とはいっても夢中になるのは昔の少年たちのはず。もうこれは買って組み立てるしかありません。